さんぽ

潮見の橋めぐり:江東区・運河に囲まれた島の出入り口を歩く

東京・江東区潮見は四方を運河に囲まれた島のような町です。潮見につながる道路橋は砂潮橋・暁橋・八枝橋・漣橋・七枝橋の5本。江東区の橋一覧で確認できた架設年と行き先を、歩く目線でまとめました。

潮見から歩いて外に出る道は、思っているより少ないです。結論から言うと、潮見につながる道路橋は5本。北・西・南・東のどこへ向かうかで、渡る橋がほぼ自動的に決まります。

この5本を順番に渡ってみると、潮見という街の輪郭が一日で分かります。橋めぐりは、潮見でいちばん地形的におもしろいさんぽかもしれません。

まず地形の話:四方を運河に囲まれている

潮見は町域の北辺を汐見運河、西辺を曙北運河、南辺を砂町運河、東辺を東雲北運河に接しているとされています。つまり陸続きの隣町がありません。京葉線の高架を別にすれば、外に出る手段は橋だけです。

街の成り立ちについては江東区・潮見とはどんな街?にまとめていますが、「島である」という一点が、潮見の暮らしの動線をほとんど決めています。

潮見につながる5本の橋(江東区の橋一覧より)

江東区が公開している区道橋・都道橋の一覧で確認できた範囲では、潮見に直接つながる道路橋は次の5本です。

橋渡る運河つなぐ先橋長架設年次
砂潮橋曙北運河新砂一丁目90.5m昭和48年3月
暁橋東雲北運河枝川三丁目70.0m昭和63年3月
八枝橋東雲北運河枝川三丁目52.8m昭和53年5月
漣橋(さざなみばし)砂町運河辰巳二丁目124.3m平成6年3月
七枝橋(ななえだばし)砂町運河辰巳二丁目108.8m昭和53年3月

架設年次を並べると、街の歴史がそのまま出てきます。いちばん古いのが1973年の砂潮橋、いちばん新しいのが1994年の漣橋。20年かけて、潮見の出入り口が少しずつ増えていったことが分かります。

北辺の汐見運河については、潮見側から直接渡る道路橋が一覧に見当たりませんでした。北へ向かうときは西の砂潮橋か東の暁橋・八枝橋にまわる形になります。

東側:暁橋と八枝橋で枝川へ

東雲北運河をまたぐ2本は、どちらも枝川三丁目に出ます。暁橋は幅員24.0メートルと広く、単径間の鋼アーチ橋として架け替えられたと案内されています。渡っている最中の見晴らしがいいのはこちらです。

枝川に出てしまえば、そのまま北へ歩いて木場方面、西へ折れて越中島方面という選択ができます。隣駅の様子は潮見の隣駅・越中島にまとめました。

南側:漣橋と七枝橋で辰巳へ

砂町運河をまたぐ2本は、辰巳二丁目に出ます。江東区の観光案内では、漣橋は辰巳の森海浜公園をはじめとする臨海部へのアクセス道路として平成6年3月に完成した、曲線が美しいランドマークだと紹介されています。

橋めぐりのハイライトを1本だけ選ぶなら、ここです。橋長124.3メートルを渡りきる間、左右に運河が抜けていく感覚は、潮見の中を歩いていても味わえません。

半日で回るなら、こんな順番

5本を一筆書きで回るコースはこんな組み立てになります。

  • 潮見駅 →(西へ)砂潮橋で新砂側を眺めて折り返す
  • 潮見運動公園を通り抜けて南へ
  • 漣橋を渡って辰巳側へ、七枝橋で戻ってくる
  • 最後に東へ抜けて、暁橋と八枝橋で枝川をのぞく

全部つなぐと2時間前後のさんぽになります。無理に1日で回らず、「今日は南の2本だけ」と分けても、それぞれ別の景色になるはずです。

橋は景色を見る場所であると同時に、街の出入り口でもあります。どの橋がどこにつながっているかを体で覚えておくと、ハザードマップを読むときの解像度も変わってきます。歩いて確かめておく価値のある5本です。

※橋の諸元・架設年次は江東区が公開している橋一覧の掲載時点の情報です。歩道の有無や工事状況は現地の表示をご確認ください。